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今回も番外編です。ワールドカップ決勝の放送にあった、知られざる?裏話をとりあげてみたいと思います。
■人民日報より 元の記事の全文はこちら
今晨意法大决战进行到第30分钟时,柏林奥林匹克体育场记者席的高清晰电视信号突然中段,所有席位上的电视机屏幕一片雪花,这在记者席上引起了不小的骚乱。记者席距离场地太远了,球场上的人只有木偶大小。解说员们很难说清楚场上发生的情况。
在这之后的30分钟时间内,全球的解说员都在“蒙”着说,包括马特拉齐险些再次攻破对方大门的场面。老记者只能临时借助场内的大屏幕,即兴“演说”了。
「今晨(chen/)」は「今朝」で「今天早上」と同じです。時差のせいで中国でも当然早朝です。「意法」はイタリア(意大利)とフランス(法国)の頭文字をとっていて、日本語でいう「伊仏」と同じような表現です。「柏林奥林匹克」は「ベルリンオリンピック」で、もうすぐ「北京奥林匹克」が開催されるのでこの文字は中国に行くとよく見かけるんじゃないでしょうか。「清晰( xi-)」は「清楚」と同じで「はっきり」なので、「高清晰电视」は「高解像度テレビ」となります。「所有」は「持っている」ではなくて、「全部」ですね。「屏幕(ping/mu`)」は「スクリーン」で、「屏幕一片雪花」は「屏幕(変成)一片雪花」と実は動詞が隠れています。「不小的」は「小さくないこと」で「大きな」という意味になります。中国語では否定によって物事の程度を表現するのをよく見かけます。
さてここまでの内容を見てみると、どうやら伊仏決勝戦の記者席が大騒ぎになっていたようです。スクリーンが「一片雪花」になったというのは日本でいうところの「砂嵐」になっていたということでしょうか。「砂嵐」だとかなり粗いイメージなんですが、「一片雪花」だともっときれいなイメージですね。
次の文章の「木偶(mu` ouV)」は日本語と同じ「木の人形」です。「大小」は大きさを意味していて、遠すぎて人形ぐらいの大きさにしか見えなかったと。だから「很难说清楚场上发生的情况」となってしまいます。大変です。どうやって放送を続けるんでしょうか。余談ですが、「人形」を意味するストレートな中国語はないそうで、たとえば「西洋人形」は「洋娃娃(wa/ wa)」といいますがもともと「娃娃」は「赤ん坊」という意味になります。
「全球」の球は地球のことで、「全世界」です。「蒙(meng-)」は「目隠しで」という意味です。「马特拉齐(maV te` la- qi/)」は決勝で八面六臂の大活躍をしたマテラッティで、「攻破对方大门」は「相手方のゴールマウスを破る」ということなので、「再次攻破对方大门的场面」は前半27分にコーナーキックからマテラッティがシュートを決めかけたシーンのことでしょう。全世界のアナウンサーが30分間も「蒙」放送しないといけなくなってしまいました。しかし、そこはさすがワールドカップを担当するほどのアナウンサーで、「老記者」つまりベテランアナウンサーは場内の「大屏幕」の助けを借りることしかできなくても(只能临时借助)、即興で「演説」をして切り抜けたようです。
記事の中では「蒙」が強調されていますが、この「蒙」は「目隠し」の意味から転じて「ごまかす」という意味もあって、「蒙」なんですがうまく「蒙」して放送した、という風に洒落た記事になっています。
このトラブル、日本の民放のアナウンサーだったらどうなってたんでしょうかねえ。想像しただけで冷汗が出てきそうです。ところで私の見ていたNHKの放送ではそういうトラブルはなかったように思うのですが、別に記者席があったのでしょうか? お金をかけていそうなので、自前のテレビぐらい用意してそうな気はしますが。